2009年10月22日木曜日

正直という哲学を身につける

私たちは、約束が反故される世の中に生きています。
言葉が軽々しくあつかわれる時代に生きているのです。

そんな時間はないとわかっているのに、
来週電話をかけるから、いっしょにランチをとろう、
と友人に約束します。本を貸す気などまったくないのに、
同僚に、おもしろい新刊があるのでもってくると約束します。

そして自分自身に、今年こそすっきりした体型にもどり、
生活をシンプルにして、もっと楽しもう、と約束します。

そういった目標を達成するには根本から生活を変えなければならないのですが、
けっして本気でやろうとはしません。

心にもないことばかりいっていると、
やがてそれは習慣になります。

いちばんの問題は、
約束を守らないと信用をなくすことです。

信用をなくせば、信頼のきずなが断たれます。
信頼のきずなが断たれれば、最後にはさまざま人間関係がつぎつぎに壊れていきます。

正直という哲学を身につけるには、
一週間でいくつの小さな嘘をついたかを監視することから始めましょう。

これから七日間は、わたしが”真実のみの精進”と呼んでいることを実行し、
他人-そして自分自身-と接するときには心から正直いになる、
という誓いをたてるのです。

正しいことをやりそこなうたびにまちがったことをする癖が身についてしまいます。
新人を語らないたびに嘘をつく癖が身についてしまいます。

だれかになにかをすると約束したら、かならず実行してください、
”口先ばかりでなにもしない”人間ではなく、約束を守る人間になりましょう。

マザー・テレサはこういっています。
「話すのはできるかげり少なくしましょう。

説教して聞かせても、それは人と触れ合う場にはなりません。
だったら、なにをすればいいのでしょう? 

ほうきを手にもって、だれかの家をきれいにしてあげてごらんなさい、
そのほうがずっと雄弁なのですから」

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