2009年10月15日木曜日

「集中的な読書」をする

人生から最善のものを手に入れるためには、徹底的に現在を生きて、毎日、毎時間
毎分、心を配っていなければなりません。カミュが書いているように、

「未来に対する真の寛大さは、現存するものにすべてを
与えることにある。」のです。

しかし、ほとんど毎日、私たちの心は同時に違う10箇所に行ってしまっています。
職場へ歩いていくことを楽しまずに、オフィスに着いたらボスになんと言われるか
ランチに何を食べようか、今日、わが子達は学校で何をするのだろう、などと考えています。

私たちの心は、走り回る子犬、あるいは東洋で言う
鎖につながれていない猿のようなもので、休んで落ち着くことがなく、
あちこち駆け回っているのです。

今という瞬間を自覚して、しっかりと集中することによって、
生活の中ではるかに落ち着きが感じられるようになるだけでなく
豊かな心の潜在能力を解き放ってやることも出来るのです。

あまりに多くのことに気を向けてしまうと
あなたの心の力はさまざまな方向に分散してしまい、

レーザー光線のように一転集中できません。
これは朗報ですが、訓練をすれば現在に対して注意深くなることができ
比較的短い間にその技術を伸ばすことが出来るのです。

猿のように落ち着きのない心を直す最善の方法
のひとつを、私は「集中的な読書」と呼んでいます。

心がページを離れ、取り止めのない空想や心配事のほうへ
さまよってしまうたびに、ページの余白にチェックマークを書き入れるのです。

その単純な作業をするだけで、あなたの注意力が以下に散漫であるか
の自覚が出来て、もっと穏やかで落ち着いた心を手に入れるために
必要な業を身につける役に立ってくれるでしょう。