もう何年も前、私は訴訟弁護士をしていました。
成功に伴う物質的な虚飾はいくらでもあったのですが、
内面的な安らぎはほとんど得られませんでした。
そんなとき、ジェームス・アレンの原因と結果の法則
という本を読んだのです。
その本には、人間の大きな精神力がわれわれの現実を方向付け
人生における幸せや、繁栄を招くことについて書いてありました
また、日常的に使う言葉や言語がもっと開けた思考経路を作り出すことに深い影響がある
とものべてありました。
私はすっかり魅了されて、知恵の書や自己啓発の本を
読みあさりました。すると、日常的なコミュニケーションで使っている言葉が
私たちの生活の質に深い影響と意義を与えていることに気づいたのです。
それがわかると、われわれが、みな一日中、心の中で交わしている
自分との対話のことも自覚するようになって、私自身に語っていることの
中身を改善しようと誓ったのです。
それを成し遂げるために、私は昔の賢人が5000年以上前に
考え付いた戦略を応用することにしました。
さまざまな意味で、それは私の人生を変えてくれたのです。
そのテクニックは単純で、心を鍛える簡単な言葉をひとつ選ぶだけです。
一日の色々異なる時間にその語句に集中すれば、
それはやがてあなたの意識を支配し始め、あなたを別の人間にしてくれます。
あなたが探しているのが内なる安らぎと平穏であれば、ヒンドゥー教のマントラとして
知られるその語句は、「私は穏やかで落ち着いて人間であることにとても感謝しています。」
になるかもしれません。
自信を持ちたいのであれば、マントラは、「私は自信と限りない勇気に
あふれていることを喜んでいます。」になるでしょう。
物質的な繁栄を求めているのであれば、「私の人生にお金と機会が
流れ込んできたことにとても感謝しています。」になるかもしれません。
職場まで歩いたり、列に並んだり、さらをあらったりする、あまり生産的でない時間を埋めるために
生活を改善してくれる強い力をこめて、小声でそっとマントラを唱えるのです。
少なくとも1日200回、4週間にわたってあなただけの語句を繰り返してください。
人生が求める安らぎ、繁栄、目的を見つけるための大きな一歩を踏み出すとき
結果は意味深いものとなるでしょう。
インドの音楽家で、宗教家のハーンはこういっています。
「魂に光を注いでくれる言葉は、どんな宝石より貴重である。」