わたしは映画が大好きで、時間があるときはいつも見ています。
よく幼い娘と息子をつれていき、ポップコーンを食べながら、人気のある最新のアニメ映画を楽しみます。
家でまねして遊ぶ数多くの新しいキャラクターを思い浮かべながら、いつも笑顔で映画館をあとにします。
講演で旅に出ているときも、一日が終わると二、三時間の時間をつくり、行く先ざきの街の映画館でいい映画を観るようにしています。
映画はくつろがせてくれるだけでなく、別世界へつれていってくれ、わたしを奮いたたせて、人生がもっている無限の可能性についていつも考えさせるのです。
映画は、わたしの内なる夢想家をひっぱりだしてくれるのでしょう。
最近、わたしは『ライフ・イズ・ビューティフル』というイタリア映画を観ました。
字幕スーパーつきでしたが、三時間ちかく釘づけになってしまいました。
映画を観て感動したのは、ほんとうに久しぶりです。
物語の大半は、やさしい父親と幼い息子の関係に焦点があてられています。
最初のうち、ふたりはいつもいっしょで、ともにすばらしい時をすごしています。
ところがある日の午後、突然、ふたりは家からつれさられて、帰社に乗せられ、悪名高いナチの強制収容所、アウシュヴィッツへ送りこまれてしまうのです。
映画の後半では、父親はなんとか息子を生かしつづけようとするだけでなく、恐ろしい試練のなかでも息子のしあわせを守ってやろうとします。
父親は最後はみずからの命を犠牲にしてしまいますが、『ライフ・イズ・ビューティフル』という映画は、人生は贈り物であり、わたしたちは日々の暮らしのなかで最善をつくさなければならない、ということを思いださせてくれます。
いい映画を観ると、視点がよみがえり、もっとも大切なことが再認識できて、人生におけるあらゆることに対して情熱的でいられます。
哲学者で詩人のラルフ・ウォルドー・エマソンはこういっています。
「情熱がなければ、偉大なことはなにひとつ達成できない」
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