2009年11月14日土曜日

「愛の口座」

マザー・テレサはかつて、
「わたしたちは偉大なことはできません。偉大な愛で小さなことをするだけです」
といいました。

あなたとあなたがもっとも大切にしている人びととのきずなを深めるために、きょう、あなたはどんな小さなことができますか?

相手の一日を少しでもいいものにするために、理由もなくどんな親切をほどこし、意味もなくどんなすばらしいことをしてあげられますか?

思いやりを深くすると、皮肉ともいえることが起きます。
他人になにかを与えるという行為そのものが、あなたもいい気分にしてくれることでしょう。

もっと愛を与える練習をするために、愛の口座をひらいてください。
毎日、まわりのだれかの人生に小さな喜びを与えることによって、この特別な口座にちょっとした預金をするのです。
まず手始めとして、これといった理由もなく配偶者に新鮮な花を買ってあげたり、親友にお気に入りの一冊を送ってあげたり、時間をとって、わが子たちのことをどう思っているかをはっきり伝えたりするといいでしょう。

わたしが人生で学んだものがひとつあるとすれば、それは、小さなことは大きなことである、というものです。
愛の口座に、日々、ささやかに預金すれば、銀行口座にどんな残高があるよりしあわせな気分になれます。

思想家で詩人のラルフ・ウォルドー・エマソンは雄弁に語っています。
「豊かな心がなければ、富はみにくい物乞いである」
あるいは、トルストイはこう書いています。
「しあわせを手に入れるためには、クモのように、愛という粘着性のクモの巣をあらゆる方向へ投げだし、そこに飛びこんでくるすべてを捕らえるのだ」