2009年11月15日日曜日

家族で食事をとる

わたしが成長期のころ、母が築いてくれた数多い家族の伝統のひとつに、毎日みんなで食事をする、というものがありました。
父、弟、わたしは、どんなことをしていても、家に帰って夕食をとらなければならなかったのです。
その席でふたたび顔を合わせ、終わろうとしている一日のできごとについて話し合いました。

父はよく食卓をまわって、その日あらたに学んだことを話すようにいいました。
あるいは、シャツのポケットから新聞の切抜きを取りだして、その記事に関して活発な議論をするようにうながしました。

毎日、全員で食事をするという特別な伝統のおかげで、家族のきずなは強くなり、しあわせな思い出もたくさんもたらしてくれました。
わたしはいまの家族生活でもその伝統を守っていますし、わが子たちも続けてくれることを願っています。

家族でとる食事は、べつに夕食でなくてもかまいません。
わたしたちは忙しい時代に生きています。
とめどない個人的な約束があります。
わが家の子どもたちも、サッカーの練習、ピアノのレッスン、バレエのクラスがあるので、夕方にいっしょに静かな食事をとるのはむずかしいかもしれません。
スケジュールさえ合えば、家族の食事は朝食でもランチでもかまいません。
一日の終わりに、ミルクとクッキーで手ばやい軽食をとってもいいでしょう。

大切なのは、毎日、いちばん愛する人たちと食事をする時間をつくり、もっと豊かで有意義な家庭生活を築く努力をつねに心がけることです。

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