「きくはいっときの恥、きかぬは一生の恥」ということわざがあります。
最近、つぎのような新聞の案内広告を見ました。
「11月28日、土曜日、午前4時、(どこそこの)ドラッグストアにいた、褐色のスエードのコートを着た美女へ。
雑誌の田なの前で、あなたはぼくにぶつかりました。
あなたと会って、お話しがしたいのですが」
この広告をのせた男性は、自分の電話番号を書いていました。
運命は彼に機会を与えたのに-ひょっとすると、彼は夢の女性に出会ったのかもしれません-彼はその機会を棒に振ってしまったのです。
そしていま、”きかなかった”ことを後悔したあとで、なんとかその女性を見つけたいという必死の思いに駆られて、新聞に広告を出さざるを得なくなったのです。
きけばきくほど多くの答えが得られますが、きき上手になるには練習が必要です。
だめでもともと。
仏教の賢人がいったように、「的を射た矢は、的を百回はずした結果」なのです。
このさき数週間、お気に入りのレストランでもっといい席を頼んだり、地元のアイスクリーム・ショップで無料のふたすくいめを頼んだり、つぎに飛行機に乗るときに無料のアップグレイドを頼んだりして、”きく筋肉”をほぐしてください。
ほしいものを心をこめて頼むだけで、あまりに多くが手に入るので驚いてしまうかもしれません。
ほしいと頼めば、少なくともほしいものを手に入れるちゃんるが生まれるのです。
なにかをきく力に関する本で最高の一冊は、わたしの友人で講演者仲間のマーク・ヴィクター・ハンセンと、自発性の権威であるジャック・キャンフィールドの共著、『Aladdin Factor』(アラジンの要因)です。
実践的なアイディアと簡単なテクニックを満載したその本には、つぎのサマセット・モームをはじめとする、すばらしい引用も豊富です。
「人生とはおかしなもので、最高のものだけを望んでいると、最高のものが手に入ることが多い」